先日、ちょうどスウェーデンにいた頃でしょうか。
いつも地方仏フォーラムこのことを気に書けてくださっている方から
「北欧に地方仏が生まれたらどんな仏様になるでしょう?」
という難しい問いかけを頂いて、以来夏休み中考えていました。ヨーロッパの場合、政治的にも、宗教的にも、そして民族的にも多様な文化が重層していて一概に説明することは難しい気がしました。ただルネサンス期の前後の時期を見ていると、なんとなく時代の先端とその反対側にある地方性のようなものを比較することはできる気がしました。
仏像におけるお釈迦様や阿弥陀様のように図像学的に基準となるものがこちらではキリスト様であったりマリア様であったりという点では比較的その造形の特色みたいなものを地域ごと考えることは可能かな?なんて思っています。ただそれが「偶像」としてのものであるのか「説明(インフォメーション)」としての造形であるのかという基本的な宗教的理解で根本的に分かれてゆくものかもしれません。
またいつか、皆さんのご意見をお聞かせください。
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